将来推計人口予測に基づく日本の人口推移
秋永 信
公認会計士。株式会社日本政策金融公庫での法人融資営業や、監査法人トーマツでの監査経験を経て、当初の思いだった中小企業の課題解決に貢献すべく当社に入社。
1児の父。身内に保育士がいることもあり当業界の社会意義や課題を身近に感じつつ、子育ての当事者として保育の事業承継・M&Aに取り組んでいる。
保育業界では、少子化による園児不足や保育士不足が深刻化しており、M&Aによる会社の譲渡をご検討される経営者の方より、多くご相談をいただいております。この記事では、保育業界を取り巻く環境について、解説いたします。
日本の人口推移
日本における人口は、江戸時代後半に3,000 万人程度で安定しておりましたが、明治に入ると急激な人口増加が始まりました。増加はほぼ一貫して続き、1967(昭和42)年には1億人を突破、2008(平成20)年には1億2,808万人とピークに達しました。しかし、その後は減少局面に入っており、今後は一転して人口減少社会へ突入し、急勾配の下り坂を降りていくことが見込まれております。
日本の人口は今後も減少傾向と推測
2000年代以降のグラフを見ると、2010年ごろを境に減少傾向に転じ、2070年には8,000万人台にまで減少するという推測がございます。また、65歳以上人口割合は、2000年以降上昇を続けており、2070年には約4割に及ぶとされ、少子高齢化社会はさらに進んでいくものと推測されます。