ものづくり事業承継社

私たちの使命

日本が誇る「ものづくり」の精神を次世代に託すために、
製造業に特化したM&Aサービスを提供することで、
事業承継や成長戦略の実現に取り組み、
技術力の継承や開発にも注力しています。
当社は、製造業において世界でも
トップクラスの技術力を持つ日本が、
その高い技術力を次世代に継承していくことで、
日本経済の発展に貢献することを使命としています。

私たちの強み

製造業の事業承継・M&Aに
私たちは強みを持っています。

強み1 製造業出身のコンサルタントによる支援

製造業の事業承継・M&Aを進めるためには、以下の特有の論点が必ず出てまいります。
製造業出身のプロフェッショナルなコンサルタントが深い理解とともにサポートいたします。

1. 技術

  • 技術の承継の可否、承継に必要な期間を正確に見極める
  • 譲受企業(買い手)への詳細技術情報開示タイミング

2. 買収監査(デューデリジェンス)が広範になる

  • 特許、商標、土地(地目、土壌汚染、地下水)
  • 設備(どんな加工・組立に使用するのか)の付加価値を伝える
  • 契約書(取引先・仕入先との暗黙のルール)の理解

3. 譲渡後

  • 企業文化(職人気質、営業気質)の理解と共有
  • 業界慣例の理解と共有
黒宮 大貴

代表責任者黒宮 大貴

明治大学を卒業し、株式会社キーエンスに入社。製造業の中小企業を7年半担当し、東北、関東、北陸、関西エリアでの業務に従事。 コロナの影響で、当時担当していた会社の売上が大幅に減少する様子を目の当たりにした。特に、私が数多く担当していた食品業界は大きく変化してしまった。経営者たちと共に売上回復の方策を模索し、地方の人材不足や販路開拓の難しさなど、製造業特有の課題感を自らも深く感じた。 メーカーの営業マンとしてではなく、違う視点で問題を解決できる手段があると考えM&Aや事業承継こそ、中小製造業を再生する本質的な手段と感じ、M&Aの道へ進むことを決意。現在は製造業専門のM&Aに従事し、加工関連、食品製造、装置メーカーなどのM&A成立に携わっている。

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黒宮 大貴

  • 出身地

    三重県四日市

  • 出身大学

    明治大学

  • 前職

    株式会社キーエンス(在籍7年)

——前職では何をしていたのか

前職は株式会社キーエンスで、製造業の工場に向けて、生産性を上げるための設備を売る営業をしていました。最初の3年は東北六県と都内を担当し3Dプリンターを、その後は大阪支社に移り4年半、食品・薬品・化粧品、いわゆる三品業界といわれる方面に向けて、賞味期限を印刷するインクジェットプリンターを売りました。大阪支社にいたときは京都や兵庫のほか、北陸や岡山や四国など関西から足を延ばした地域も担当させてもらいました。

——どんなところに面白みを感じていたか

酒造や和菓子、納豆など、その土地ごとに根付いた産業の中小企業様とお付き合いさせていただくことがとても楽しく、毎日のように現場の工場に足を運んでいました。現場を見ることで、自分の売っている商品が実際どんな風に使われるのかイメージでき、現場の声を聞くことで、わかることがたくさんありました。現場の課題を自分事として発見していくことは、的確な提案にもつながっていたと思います。 私自身も出身は三重県四日市市という、コンビナートを中心に中小企業が栄えてきた町で、実家もプラント設計をしている会社でした。同級生も工場で働いていたり、中小企業の跡継ぎだったりということが多く、製造業に囲まれて育ってきたという背景もあります。製造業の役に立てているということに、誇りとやりがいを感じていました。

——転職を考えたのはなぜか

新型コロナウイルスの流行で大きなダメージを受けていた中小企業に対し、決まった商品を売り続けることしかできない、という自分の仕事に疑問を抱くようになりました。売り上げ減で悩む会社に、商品を売る……もちろん大事な仕事ではありますが、目の前で困っている取引先に対し、根本的な解決につながるようなことができない。現場に求められているのは、「インクジェットプリンターの導入」のような末端の改善ではなく、もっと抜本的な施策なのではないかと思ったのです。それから自分なりに勉強していく中で、M&Aという選択肢に出会いました。一社だけで問題を解決しようとしなくても視野を広げることで可能性が広がる、というM&Aの考え方は私自身の視野も広げてくれました。

——この仕事のやりがいは?

前職でも中小企業の経営者様や現場の方々とは様々なお話をさせていただいてきたつもりでした。でもこの仕事にうつってから、それは私が売る商品に関わる範囲内のお話に過ぎなかったのだと気づかされました。以前とは比べ物にならない広い範囲の、また深い部分での経営課題について、お話を聞かせていただけるようになったのです。
製造業に携わる方々は、本当にまっすぐその技術に向かわれている方が多く、また皆さんとても多忙でいらっしゃいます。「経営の相談をする相手がいなかったので助かる」と言っていただいたり、「他がどんなことをしているのか聞けて勉強になった」と言っていただけることもあり、自分が製造業の皆さんにとって真にお役に立てているのだと感じられることも増えました。

——どんな仕事をしていきたいと思っているか

私は創業してから長い会社には歴史があり、ストーリーがあり、数字上には表れない別の魅力があるということをよく理解しているつもりです。ですからご相談いただいた会社のことは必ず尊敬の念をもって、まずはよく知るということ……社員の皆様と並ぶくらいには、その会社の魅力を語れるようになるということを目指し、お付き合いさせていただいております。経営者様にとって「唯一無二の相談相手」となれたら、なによりですよね。
M&Aというのは、会社の抱える問題を一社だけでなんとかしようとするのではなく、広い視野で解決策を模索できる抜本的なやり方だと思っています。事業承継も、単に会社を譲り渡して終わり、という時代ではありません。売ってしまっておしまい、というM&Aは過去のイメージで、今はどちらかというと会社を維持するため、成長させるためにM&Aという手段を選ぶというケースがほとんどです。譲渡後も社長は残留するケースも多く、お互いに協力しあいながら成長戦略を考えていらっしゃるという方もたくさんいらっしゃいますし、そういったやり方なども含めて、幅広い解決策をご提案できるコンサルタントでありたいと考えています。 日本の製造業はもっと評価されるべき、素晴らしいもの。製造業の未来のために、今の時代に合った課題解決の方法というのを、一緒に模索していきたいと思っています。

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製造業の中小企業を4年間担当し1000社以上に訪問。当時二人三脚で歩んでいた設備メーカーのお客様が後継者不在を理由に引退出来ないまま逝去された経験をきっかけに後継者不足問題解決に取り組みたいと思いM&Aの道へ進むこと決意。
製造業専門のM&Aに従事しており、金属加工、食品製造、装置メーカーなどのM&A成立に携わる。

小林 泰之

小林 泰之

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小林 泰之

  • 出身地

    東京都練馬区

  • 出身大学

    明治大学

  • 前職

    株式会社キーエンス

——前職では何をしていたのか

株式会社キーエンスで、北関東を中心に営業を4年ほどしておりました。取り扱っていたのは工場用の画像処理検査カメラです。取引先様のコスト削減に直結できるもので、購入を決めてくださった担当者様の職位が上がることも多く、自分の営業成績だけでなくお客様の成長にも貢献できているという実感が、大きなやりがいになっていました。売り上げを出せていたこともあり、仕事はとても楽しかったです。要因は、と言われると、もちろん周りの支えや会社の後ろ盾などいろいろあったと思いますが、お客様視点で気持ちに寄り添って話を聞くことができていたのが大きかったのではないかと思っています。

——その強みは何が所以で身についたものか

私は幼少期からサッカーをずっと続けており、キャプテンの経験もあります。全体を俯瞰して物事を見ることや、チームワークに対する感覚は、そこで培われたものだと思いますね。チームスポーツのキャプテンの思考というのは、経営者に通じるところもあると感じており、そういった意味で経営者視点に立ちやすかったということもあるかもしれません。それは今もとても役に立っております。

——M&Aコンサルティングの仕事に転職したのはなぜ?

実は前職でとても懇意にさせていただいていた中小企業の経営者様が、急にお亡くなりになるという出来事がありました。跡継ぎがいないというお話や、体調があまりよくない様子など、以前から少しお話は聞いていましたが、突然の事でショックでした。その後残されたご家族が事業の承継問題でとても苦しまれているのも目の当たりにし、もっと早くご相談に乗れていればお力になれたのではないかと、考えるようになりました。ちょうどコロナ禍で自分の将来について考えだしていたタイミングでもあり、事業承継やM&Aという方向に興味を持つようになりました。

——M&Aコンサルタントとしての自分の魅力は?

会社の従業員の皆様には、財務諸表などだけでは計り知れない、愛社精神があります。事業承継やM&Aを考えるとき、私はその部分にもしっかり寄り添うということを信条としています。心のないM&Aは絶対にしたくありません。誰にとっても納得のいく形を常に目指し続けます。またチームスポーツで培った決してあきらめない粘り強さも私の売りです。国内がだめなら海外にもと視野を広げ、成約に結びつけたケースもあります。会社の魅力を最大限伝える努力も惜しみません。

——この仕事のやりがいは?

転職してからお客様とより深い関わりを持つことができるようになり、頼りにしていただけているという実感も強まりました。
「小林さんにお願いできてよかった」「会社が救われた」と言っていただけたり、M&Aという結果に結びつかなかった場合にも、「自社の市場価値をクリアにしてもらえすっきりした」「相談相手になってもらえて助かった」などのお言葉をいただくことが多く、ありがたく思っております。お話を聞かせていただけるだけでも私にとっては経験となり、貴重な機会です。それが経営者様のお役に立てているのであれば、本当にうれしいことだと思います。
いつか事業承継で悩む企業がなくなり、企業と企業がうまく融合していくことで、日本経済が元気になってほしい、自分もその一助になれるよう貢献していければと思っております。

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河内 健輔

河内 健輔

早稲田大学人間科学部を卒業後、新卒で株式会社豊田自動織機に入社。完成車の製造ラインで「ものづくり」を学ぶ。その後、電動車向け部品の企画部門にて製品の原価低減活動を担当し、利益改善へ貢献。また、営業部門で製品の拡販活動にも従事。日本の産業の根幹を支える中小企業が産業構造の変化の波に翻弄されつつも、自社のブランドや従業員の生活、取引先との関係を守るための自己変革に奮闘する姿を目の当たりにする。それと同時に、成長戦略としての中小企業のM&Aに強い関心を抱き、自分の経験やスキルを活かすべく、株式会社M&Aコンサルティングに入社。

強み2 譲受企業(買い手企業)(買い手企業)との深い相互理解

製造業の事業承継・M&Aを多数ご支援させていただく中で、多くの譲受企業(買い手企業)様との相互理解を深めてまいりました。
譲渡企業と譲受企業、双方にとってシナジーのある提携にするために、より良い譲受企業様をご紹介いたします。

強み3 完全成功報酬

私たちは、M&Aが成立するまで一切の報酬を頂かない『完全成功報酬』の料金体系を採用。
M&Aが成立するまで、着手金や企業評価料、月額報酬などの中間金は一切かかりません。

M&A成約後の成功報酬のみM&A成約後の成功報酬のみ

M&A成約後の報酬体系について

当社の報酬は譲渡対価×手数料率という明朗設定です。
移動総資産基準をとる同業他社と比べても割安です。
支払い時期も成約後となっておりますので、安心してお任せいただけます。

この事例に関する
詳しい説明・解説を致します

まずはお気軽にご相談ください

03-5157-1074

平日9:00〜20:00

製造業のM&A

製造業の方からこのようなお悩みをよく伺います。

  • 技術人材の不足

    技術・ノウハウの俗人化
    熟練工の高齢化
    採用に応募が来ない

  • 原材料費の高騰

    原材料高
    輸出入など物流コスト高
    価格転嫁できない

  • 販路開拓が困難

    営業人材がいない
    特定取引先への依存
    マーケ・広告ノウハウない

  • 設備稼働率
    上がらない

    時期により受注量にムラ
    設備投資コストが
    高く
    新規設備導入が
    出来ない

  • デジタル化
    進まない

    受発注・図面が紙のまま
    勤怠管理が進まない
    魅力的なホームページが
    欲しい

M&Aを行うことで提供できる
解決策

  • 採用と人材の支援

    採用予算支援や一括採用
    グループの技術人材交流
    人材やノウハウの支援

  • 仕入れコスト削減

    大量仕入によるコスト減
    仕入ルートの共通化
    グループ間の材料調整

  • 営業・マーケ支援

    営業リソースの支援
    マーケ手法の共有
    新規取引先の紹介

  • 稼働の最適化

    グループ内での設備共有
    設備投資の補助や支援
    設備の遊びを作らない

  • デジタルの加速

    共通システムの導入
    各種HPの作成支援
    デジタル人材の派遣

解決策として
M&A・資本提携が増えています

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平日9:00〜20:00

製造業の代表的な
成功事例

  • 小型精密金属歯車の加工

    • 売上高

      約3億円

    • 譲渡理由

      後継者不在

    精密小型歯車を世界へ!M&A成立で実現する新しい世界

    譲渡企業:株式会社都精機 矢都木力、矢都木透
    譲受企業:RCホールディングス株式会社
    聞き手:弊社担当コンサルタント 黒宮大貴
    構成:ライター 土橋水菜子

    左より、弊社担当コンサルタント依田、譲渡側矢都木透常務、譲受側牧社長、譲渡側矢都木力社長、弊社担当コンサルタント黒宮

    都精機さんは創業から70年以上続く、精密小型歯車のエキスパートという認識です。まずは創業のきっかけや、都精機さんの特徴について教えてください。

    矢都木力 都精機は祖父が立ち上げた会社です。当時、勤めていた小西六写真工業株式会社(現:コニカミノルタ)を辞め、退職金をもとに、歯車の製造に用いる歯切り盤を購入したと聞いています。定年退職を目前に迎えたころでした。祖父は在職中、設計関係の仕事に就いていましたが、歯車を専門にしていたわけではありません。けれども、歯車に可能性を感じて会社を立ち上げたんです。そして、以降はずっと東京三鷹の土地で、歯切り加工を行ってきました。

    競合の少ない精密小型歯車に特化し、安定した営業利益を上げている都精機さんがM&Aに至ったのはなぜですか。

    矢都木力 私も60歳を過ぎました。娘が3人いますが、残念ながら精密小型歯車には関心がなかったようで……。それぞれ別の道へ進んでいきました。一方で、まわりの会社や商店を見渡すと、後継者が見つからず、廃業する企業もたくさんありました。都精機を存続させるためにはどうすればいいか。悩んだ結果がM&Aだったんです。

    矢都木透 社長と同様、私にも2人の娘がいますが、状況は同じでした。事業としてある程度の規模もあるため、取引先のことも考えなければならない。何より、1番大切なのは社員やその家族です。生活を守るのは当然のこと、勝手なことはできません。私たちが退くというよりは、新しい、優秀な経営者を迎えることで、会社のさらなる発展を望みました。

    M&Aを検討後、都精機さんにはたくさんのオファーがあったと聞きました。その中でも、弊社をコンサルタントに選んだ理由はありますか。

    矢都木力 「御社に興味を持っている会社がある」と、みなさんお話しくださるのですが、具体的な企業名を提供してくれる会社はありませんでした。「本当に我が社に関心がある企業は存在するのだろうか……」そのような不安がよぎるなか、M&Aコンサルティングさんは、いくつかの情報を開示してくれたんです。実は、頭では事業承継を行いたいと思っていても、なかなか勇気が出ない部分もあったのですが、そのとき踏ん切りがついたんです。
    M&Aを進めるにあたって、必要となる資料の準備には苦労しましたが、ご担当の黒宮さんのサポートもあり、なんとか整えることができました。おかげさまで、無事に事業承継を進められ、とても感謝しています。

    矢都木透 M&Aが成立するまで、支払いの義務が生じない「完全成功報酬」というのも魅力でした。M&Aは人生のうちに何度も経験するものではありません。売り手企業は特にそうです。初めての事業承継でわからないことが多いなか、完全成功報酬と、その報酬のパーセンテージがはじめから明示されていたのは、売り手の私たちにとって安心材料となりました。
    また、製造業に強みを持ったコンサルタントに担当してもらえたのも、ありがたかったですね。

    こちらこそ、この度はありがとうございました。これからM&Aを行う企業に向けてのメッセージや、率直なご感想はありますか。

    矢都木力 はじめは、わからないことばかりで戸惑うことも多いかと思います。けれども、決断が重要です。一歩踏み出せば、コンサルタントの助言に従って着々と進めていくだけで、自ずと道は開かれます。コンサルタントを選ぶポイントとしては……熱意でしょうか。大切な会社を手放すことになるので、やはりやる気のある方に担当してもらったほうが良いと思います。

    担当コンサルタントコメント

    都精機様は創業以来70年続く、歴史のある会社です。そのため、M&Aを行うにあたって、矢都木力さん、矢都木透さんは「社員の方がどう思うか」を気にされていました。
    そこで、精密小型歯車の製造というニッチな業種ながらも、その技術力の高さや、事業基盤の安定性を高く評価いただける企業をお探しました。その結果、都精機様の魅力を理解し、過去にM&Aのご実績をお持ちのRCホールディングス様をご紹介しました。無事にマッチングすることができ、私もうれしく思っています。
    M&Aコンサルティングでは、売り手と買い手両方を、一人のコンサルタントが一貫して担当します。そのため、譲渡企業と譲受企業、それぞれの長所をダイレクトに伝えることができると考えています。M&Aには財政状況などの資料も必要不可欠ですが、それ以外にも、数字では表すことができない魅力を伝えるのも私たちの仕事だと自負しております。
    経営者の方は重要な経営判断を行う際、社内の人や家族にも相談することができず、お一人で悩みを抱えている方がとても多いです。
    そのような方に寄り添い、信頼いただき、ベストな選択をするお手伝いができたとき、私自身もとてもやりがいを感じています。
    お困りの際はぜひ、ご相談ください。全力でサポートさせていただきます。

  • 液晶パネル・半導体向け装置の設計・製造

    • 売上高

      約5億円

    • 譲渡理由

      後継者不在

    優れた組立技術を持った装置メーカーの
    後継者不在問題をM&Aで解決

    譲渡側:株式会社ソニック 室賀勲雄社長
    譲受側:アイテック株式会社 今井秀一郎社長

    左より、譲受側今井社長、譲渡側室賀社長、弊社担当コンサルタント長谷川

    まずは譲渡側の室賀社長にお伺いします。今回M&Aを検討されたきっかけを教えていただけますか?

    室賀 私自身の年齢と体力を考え、数年前から考えておりました。社内に後継者候補もいない事から、会社の存続ならびにさらなる発展をする上でM&Aという選択肢を本格的に検討し始めました。また、長年共に歩んできた従業員の今後についてが一番気がかりでした。

    最終的に株式譲渡する決断に至ったポイントはなんですか?

    室賀 M&Aコンサルティングさんを通じてご紹介いただいたアイテック様が、弊社の今後をお任せするにふさわしいと感じたからです。会社の存続の為とはいえ、自身で長年築き上げた会社を信頼できる方以外にはお譲りしたくないと思っておりました。今井社長は初めてお会いした時から誠実な方で、会社としても弊社の事業に近く一緒になって発展できるイメージができました。お互いの会社を行き来しながら何度か面談を重ねるうちに、この方になら任せられるという信頼感が日に日に増していきました。

    譲受側の今井社長にお伺いします。今回株式会社ソニック様の譲受を検討されたきっかけを教えて下さい。

    今井 私自身の年齢と体力を考え、数年前から考えておりました。社内に後継者候補もいない事から、会社の存続ならびにさらなる発展をする上でM&Aという選択肢を本格的に検討し始めました。また、長年共に歩んできた従業員の今後についてが一番気がかりでした。

    最終的に決断されたポイントを教えてください。

    今井 M&Aコンサルティングさんを通じてご紹介いただいたアイテック様が、弊社の今後をお任せするにふさわしいと感じたからです。会社の存続の為とはいえ、自身で長年築き上げた会社を信頼できる方以外にはお譲りしたくないと思っておりました。今井社長は初めてお会いした時から誠実な方で、会社としても弊社の事業に近く一緒になって発展できるイメージができました。お互いの会社を行き来しながら何度か面談を重ねるうちに、この方になら任せられるという信頼感が日に日に増していきました。

    担当コンサルタントコメント

    本件は、装置メーカー同士のグループ化により相互に大きなメリットがあるマッチングだと感じています。事業承継のお手伝い出来て大変嬉しく思います。インタビューでもお話しいただいた、お二方の信頼関係を強く感じる事ができました。本件がソニック様、アイテック様双方のご発展に繋がる事を楽しみにしております。
    後継者不在については、製造業においても大変大きな問題となっています。ノウハウや技術は可視化されていない事も多く、一度途絶えさせてしまったら復興させるのが他と比べて圧倒的に大変な業種です。そうした優れた技術を持ちながら、後継者不在でお困りの会社様の事業承継をこれからもお手伝いできればと思います。

  • 自動車・OA機器向け樹脂部品

    譲受(買手)企業情報

    国分プレス工業株式会社
    事業概要:2輪・4輪・汎用車用部品製造等
    本社所在地:東京都
    従業員数:349名(2022年3月現在)
    売上高:約80.6億円(国内単独:2022年3月期)

    譲渡(売手)企業

    ①永井プラスチック工業株式会社
    事業概要: 自動車部品・OA機器部品製造等
    本社所在地:長野県
    従業員数:51名~100名
    売上高:約16.2億円(2019年2月期)
    ②大島工業株式会社
    事業概要:金型製作、金属プレス加工
    本社所在地:東京都
    従業員数:21名~50名
    売上高:約5.2億円(2019年3月期)

    M&Aを考えた背景 -買手目線より-

    3つの資産「顧客価値(どんなお客様を持っているか)」「人材価値(社内の人材)」「資本価値(財務状態)」で会社の価値位置づけを行っている。そのうち顧客価値と人材価値を上げることが今後の課題。プレス一本でやっていくという事業形態で、今後自動車業界を取り巻く変動に対応しつづけていくことができるのか、という不安がきっかけとなり、M&Aという手法を経営に取り込む。

    M&Aの目的と決め手 -買手目線より-

    EVで必要になっていく樹脂に強いメーカーと一緒にやっていきたい。今後のリスクヘッジも考え、自動車業界だけにとどまらず、新たな顧客開拓にもつなげたいという希望もあった。
    決め手となったポイントは、顧客価値や人材価値に寄与してくれる可能性を感じたこと。
    永井プラスチック工業は、メイン事業が自動車部品関係やOA機器部品等の樹脂まわりということで、ニーズに合致。
    また大手電機メーカーを得意先に持っていたことも、リスクヘッジという点で魅力を感じた。
    大島工業は、国分プレス工業同様、金属加工が主業務ではあるものの、大手光学メーカーとの取引があり、自社の顧客層と異なる顧客を持っている点を魅力と感じた。

    M&A後の変化 -買手目線より-

    ①経験値や専門知識の共有
    永井プラスチック工業社長を新会社の事業部長に据えることで、経験値を譲り受けている。もともとは専門外だった樹脂に関する専門知識も享受できる。

    ②約2年かけてクロスセルもでき赤字も解消
    業務の交わる案件はグループ内で内製。
    業績の悪かった会社も継続業務だけではなくクロスセル等グループ内の仕事もこなすことで赤字を解消しつつある。

    ③本田技研と強固な取引関係にあることで社員に安心感を与えられた
    経営状況が厳しかった会社社員に、安定した雇用状況を提供できた。

  • スキンケア・雑貨・食品の企画・開発・製造・販売

    譲受(買手)企業情報

    株式会社ユーグレナ
    事業概要:微細藻類等の研究開発、食品・化粧品の製造販売、バイオ燃料技術
    本社所在地: 東京都
    従業員数: 357名(連結)(2020年9月末)
    売上高:133億円(2020年9月期)

    譲渡(売手)企業

    株式会社LIGUNA
    事業概要: スキンケア・雑貨・食品の企画開発及び通信販売
    本社所在地: 東京都
    従業員数: 48名(2020年5月末)
    売上高18.3億円(2020年5月期)

    M&Aを考えた背景① -売手目線より-

    2017年に社長のガンが発覚したのがきっかけで後継者を探し始めるが、社内&身内からは見つけられず、外部から探す方向性に切り替え。

    M&Aを考えた背景② -買手目線より-

    日本企業が進むべき道はDXとGX(グリーントランスフォーメーション)という考えから、事業成長のためこれまでにも10社以上とM&Aを経験。

    M&Aの目的と決め手 -買い手目線より-

    ・広告活動の完全DX化から5年で、オンラインでの新規顧客獲得率100%という実績。
    GXに関して日本で最先端を走っている譲受側企業にとって、「DX×GX」は今後のテーマとなっていたため、LIGUNAから学びたい点が多いと感じた。
    ・企業間でのカルチャーフィット。
    譲受側企業はこの点をM&Aする際に最も大切な要諦であるとらえている。ビジネス上の合理的な理由以上に理念の共有を重視。LIGUNAの企業哲学と経営者の人生に共感し、一緒にやっていきたいと思えたこと、「100%の共感」が今回のM&Aの出発点になっている。

    M&A後の変化 -売手目線より-

    ①GX化を進められる
    譲受先はGXにおいて最先端と言える企業。従来品に対し最大90%の石油由来プラスチック量削減を実現した、サトウキビ由来樹脂を配合した化粧品容器を使用している。傘下に入ることによってそうしたものを共有。GX化を一気に進めることができる。

    ②製品の運送にバイオ燃料を用いることができるようになる
    譲受先は国産のバイオジェット燃料、トラックなどに使うバイオディーゼル燃料を提供できる、現時点において唯一の企業。グリーンテクノロジーとグリーンイノベーションが必要になっている譲渡企業において、革命的なGX化につながる。

    ③企業理念の存続
    そもそもの理念に加え、社員を仲間と捉える感覚、DX化やGX化を重要視している点など、カルチャーフィットが大きい2社でのM&Aだったので、働きやすさを残すことができた。

  • 鋼製建築用建具等の製造

    譲受(買手)企業情報

    丸加ホールディングス株式会社
    事業概要:港湾運送事業、製缶・機械部品加工業の持株会社
    本社所在地:広島県福山市 従業員数:230名
    売上高:約27億円(グループ全体)

    譲渡(売手)企業

    有限会社ウシオ工産 事業概要:鋼製の建築用建具等の製造業
    本社所在地:広島県福山市 従業員数: 8名

    M&Aを考えた背景① -売手目線より-

    ・社長夫婦がほぼ二人三脚で頑張ってきた会社。
    ・社長のガンが8年前に発覚。第三者承継の可能性を考え始める。
    ・事業承継する前に社長が他界。妻が社長を引き継ぎながら譲渡先を探す。

    M&Aを考えた背景② -買手目線より-

    ・5〜6年ほど前から、一定の企業規模がないとこれからの中小企業はやっていけないと感じていた。
    ・ニッチでありながら、永続的に社会から必要とされるものを扱いたい。
    ・海陸運輸も社員数を100名から230名まで増やしており、M&Aは必須と感じていた。

    M&Aの目的と決め手 -買手目線より-

    ・ウシオ工産工場の、建物が古くても清潔な環境を保っている点から、良い空気感仕事をしているというのを肌で感じた。また営業先リストにさまざまな業種の大手企業が並んでいたことから、他では真似できない技術や能力があることを確信。自社と同じく、大手にはできない仕事をしているというニッチな存在価値に魅力と伸びしろを感じた。
    ・自社の営業ルートに乗せればウシオ興産の売り上げは伸ばせるし、利益を上げ続けることができる。人が少なくマネジメントしやすいうえ、利益率も高い優良企業へと導くことができる。

    M&A後の変化 -売手目線より-

    ①取引先、関係者各位をそのまま大切にしてもらえている
    経営の代表が変わることで、これまで注文してくれていた顧客、材料を卸してくれていた取引先企業など、支えてくれていた先との関係が切れることを恐れていたが、その部分にこだわって譲渡先を探したので、条件通り関係者各位との関係を続けられている。

    ②伸びしろを見出して成長につなげてもらえた
    譲受側が他にはない技術と能力に着目し、自社の営業ルートに乗せればもっと売り上げを伸ばすことができると考えている。少人数なことも利点と捉え、良い面を活かした営業戦略をプロの視点で立ててもらえることで、技術をより活かすことができる。

    ③ウシオ工産の娘たちは執行役員として残り、社員も全員継続雇用
    社員はもとより、その家族も守りたいという創業家の想いがあった。社長が他界し不安に陥っていた社員たちに安心感を与えることができた。経営素人だった娘たちは肩の荷がおり、しかし先代社長の想いを引き継ぐべく執行役員として残る。

  • 介護施設・病院向け離床センサーの製造・販売

    譲受(買手)企業情報

    長野テクトロン株式会社
    事業概要:入力装置・表示パネル専門メーカー、医療関連事業なども展開
    本社所在地:長野県
    従業員数:90名(グループ合計)
    売上高:約20億円(グループ合計)

    譲渡(売手)企業

    株式会社アサヒメディケア
    事業概要:介護施設・病院向け離床センサーの製造・販売
    本社所在地:東京都
    従業員数:3名

    M&Aを考えた背景① -売手目線より-

    ・後継者不在
    ・社員の高齢化(得意先を回る体力がない、視力の衰えによる技術力低下など)
    ・10年間の製品保証という責任(安易に廃業することはできない)
    ・顧客を大切にしたいという想い

    M&Aを考えた背景② -買手目線より-

    ・医療、介護領域への進出・拡大(すでに複数社のM&A実績があり、事業領域拡大の足掛かりにしている)

    M&Aの目的と決め手 -買手目線より-

    ・自社ブランドメーカーになりたいという創業以来の目標に対し、ソフトとハードを掛け合わせている事業に興味を持っていた。病院向けのサイネージシステムを運営する会社と、病院向けの遠隔画像診断サービス事業を運営する会社、2社を2020年に譲り受け、医療介護領域への進出拡大を進めているという現状。業界的に進むべき方向に合致していたテント、「離床センサー」が自社のメンブレンスイッチにシートセンサーとほぼ同じ仕組みであり、技術的シナジー効果を感じた点で魅力を感じた。

    M&A後の変化 -売手目線より-

    ①新しい製品を作ることができるようになった。
    技術者の高齢化によりできなくなっていた製品を作るということに関し、長野テクトロンは技術者がいるので、新しいものが生まれる。取引先彼の要望に応えられる。技術も会社名も残すことができた。

    ②修理を引き継いで行っていける。
    レンタルと修理で、収益の半分を占めていた点も、譲受先からビジネスモデルとして評価されていた点であり、 譲受先の技術者でこれまで行ってきた修理業務も引き続き行っていくことが可能。

    ③技術を応用した新しい発展の可能性が生まれた。
    譲受先はスマホのアプリ開発をしており、また介護施設などでB2B2Cのビジネスを構想している。既存の技術を応用させ、別の製品開発にも発展していきたいと考えている。

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